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体外受精→陽性反応の日々とつれづれ


by sumire_1973
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意識と無意識

今日はバイトが休みなので勢いで更新しています(笑)

私は1月に初めて体外受精にチャレンジしたのですが、OHSSの可能性があったこととE2値が高かったことから新鮮胚移植は見送り、翌2月にホルモン補充周期で凍結胚移植をしました。

移植から判定日までの2週間はそわそわしっぱなしで、「今日寝て起きたら判定日になっていればいいのに」としょうもないことを考えたりしていました。結局判定日前のET11日目にチェックワンファストで自己検査しましたが、判定窓は真っ白・・・まぶしいほどの白さでした(笑)

もちろんすごくがっかりはしたけど、もうだめだとか悲しくて仕方ないとは思いませんでした。どちらかというと「あー、やっぱりな」という気持ち。

本格的に不妊治療を始めてから1年以上、検査薬で「もしかして!?」ということもなく、いつも疑いようのない陰性なので、自分に陽性反応が出るということが想像できなくなっているのかもしれません。
身体の変化もなにもなかったし・・・あ、プロゲストン注射の影響で体重は増えましたが。
なので、病院の判定も落ち着いて聞けると思っていました。

判定日当日、尿を採取して呼ばれるのを待ちました(私の病院は血液検査はなし)。
30〜40分待って呼ばれ、診察室に入ったときに目に入ったのはカルテをじっと見ている先生の姿。

「今回は残念だけど陰性でしたね」
と先生に言われて、そして・・・



その瞬間、涙がぶわっと吹き出してきました。

これには本当ーっにびっくり!!
だって感情はなにも動いてなかったんです。身体の機能が壊れたのかと思いました。
もうひとりの自分が離れてこの状況を眺めていて「なんでそんなに泣いてるの!?先生や看護士さんも困り顔だよー、泣くな泣くな!」と諌めている、それとは関係なくボロボロ泣いている自分がいる・・・という感じ(わかりにくいか)。

とめどなく涙が出てくるのでずっとハンカチを顔に当てていたのですが、
「治療、辛かった?」
という先生の声が聞こえてきました。

治療は辛くなかった。連日の注射も痛かったけど一瞬のことだし、妊娠に向けて進んでいると思えてむしろワクワクしていた。辛いと思ったことはなかった。治療できること自体恵まれていると思ってた。なのに・・・

こらえようとしても「うっ、うっ」と嗚咽が漏れるほど泣いている自分がいました。

先生が「まだ若いし(35だけどね・・・)、受精卵の状態もいいし、あとはまあタイミングっていうか・・・ここでへこたれてもしょうがないんで、またがんばりましょう。ね。よろしくお願いします」と静かに話してくれても、無言でうなずくことしかできませんでした。

診察室を出ても涙は止まらず、トイレにこもって泣きました。
でも悲しいとは感じていないんですよ。ただただ勝手に泣けてくるだけで。
ひとしきり泣いて、なんとか顔を直して受付へ行くと「今日はお支払いはなしです」と言われました。
判定日で陰性が出た場合は無料なのかな。たぶん。

大人になってから、夫以外の人前で泣いたことは一度もありません。
「のんきそうに見える」とよく言われる私ですが、自分の中では感情をコントロールしたいと思っていて、人前で弱いところを見せたくないという気持ちがとても強いんです。
だからこそ「陰性だった」ことよりも、「病院で話もできないほどボロボロ泣いてしまった」ということがすごくすごくショックでした。

そのショックはかなり引きずり、いまも少なからず心に引っかかっています(そう、しつこいんです)。
正直言ってその時の気持ちを整理できないまま、今周期に入ってしまったという感じ。

だから、もしあさっての診察で移植キャンセルになったとしても、それはそれで納得できる気がします。
落ち着くための時間が必要だったんだって。

さて、気分を切り替えてジムにでも行ってきます!風がすごいなー。


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by sumire_1973 | 2009-03-13 11:20 | 過去の治療